ホームページの管理会社を変更するには?手順と事前に確認したいこと

「修正をお願いしても、なかなか対応してもらえない」「担当者が変わってから、話が通じにくくなった」
ホームページの管理会社を変えたいと思っても、何から始めればいいのか分からず、そのままになっていないでしょうか。
管理会社の変更は、事前に確認するものを押さえて順番に進めれば、ホームページを止めずに行えることがほとんどです。
ここでは、変更前に確認しておきたいこと、変更の流れ、注意しておきたい点を順番に説明します。
目次
ホームページの管理会社は途中で変更できる
ホームページの管理会社は、途中で変更できます。制作した会社と、公開後の管理を担当する会社が同じである必要はありません。
ただし、「管理会社を変える」といっても、移すものは1つではありません。まずは、今の管理会社が何を担当しているのかを整理するところから始めます。
管理会社が担当していることは会社によって違う
一口に「管理会社」といっても、担当している範囲は会社や契約によってさまざまです。主に次のようなものがあります。
- サーバー(ホームページのデータを置いておく場所)の契約・管理
- ドメイン(「〇〇.co.jp」などのホームページの住所)の契約・管理
- WordPressなどのアップデートやバックアップといった保守作業
- 文章や写真の差し替えなどの更新作業
- ドメインを使ったメールアドレス(info@〇〇.co.jp など)の管理
これらを1社がまとめて担当していることもあれば、サーバーは自社で契約していて、更新作業だけを依頼しているケースもあります。
どこまでを新しい会社へ移すのかによって、必要な手続きや注意点が変わります。サーバーとドメインの役割が分かりにくい場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
管理会社の変更を考えるよくある理由
管理会社の変更を考えるきっかけには、例えば次のようなものがあります。
- 修正を依頼しても、対応までに時間がかかる
- 担当者が変わり、これまでの経緯が伝わっていない
- 毎月の費用に対して、何をしてもらっているのか分からない
- WordPressやプラグインが長いあいだ更新されていない
- 自社でも更新したいのに、ログイン情報を教えてもらえない
変更したい理由を整理しておくと、次の会社に何を求めるのかがはっきりします。同じ不満を繰り返さないためにも、最初に書き出しておくと役立ちます。
変更前に確認しておきたいこと
管理会社の変更でつまずきやすいのは、「必要な情報が手元にない」状態で進めてしまうことです。
今の管理会社へ連絡する前に、次の6つを確認しておくと、その後の手続きがスムーズになります。
1. 今の契約内容(契約期間・解約の条件)
最初に、今の管理会社との契約内容を確認します。特に見ておきたいのは次の点です。
- 契約期間(最低契約期間があるか)
- 解約するときに、何か月前までに伝える必要があるか
- 解約時の費用や、残りの期間の支払いが発生するか
- 保守費用にどこまでの作業が含まれているか
契約書が見当たらない場合は、見積書や請求書、当時のメールなどに条件が書かれていることがあります。
「制作費に管理費も含まれている」「サーバー代は管理会社がまとめて支払っている」といった形になっていると、解約後に何の支払いが必要になるのかが分かりにくくなります。今どの費用を誰に払っているのか、一度整理しておきましょう。
2. サーバーとドメインの契約名義
次に確認したいのが、サーバーとドメインを「誰の名義で」契約しているかです。
自社の名義で契約していれば、管理会社が変わっても、そのまま使い続けることができます。一方で、管理会社の名義で契約している場合は、自社の名義へ移す手続き(名義変更や移管)が必要になります。
名義は、サーバー会社やドメイン会社からの請求書・契約メールの宛先で確認できることが多いです。分からない場合は、今の管理会社に「サーバーとドメインは、どこで・誰の名義で契約していますか」と聞いてみてください。
特にドメインは、ホームページのURLやメールアドレスに使われている大切なものです。管理会社の名義のまま解約してしまうと、同じドメインを使い続けられなくなるおそれがあります。
3. 管理画面やサーバーのログイン情報
新しい管理会社が作業を始めるには、各種サービスのログイン情報が必要です。主に次のようなものがあります。
- WordPressなどの管理画面
- サーバーの管理画面(コントロールパネル)
- ドメインの管理画面
- FTP(サーバーにファイルを送るための接続情報)
- Googleアナリティクスやサーチコンソールなどのアクセス解析
WordPressの管理画面には入れても、権限が「編集者」などに制限されていて、設定の変更やプラグインの更新ができないことがあります。ログインできるかどうかだけでなく、管理者の権限があるかも確認しておきたいところです。
4. ホームページのデータとバックアップ
ホームページのデータ(ページの内容、画像、WordPressのデータベースなど)が、どこに、どのような形で保管されているかも確認します。
管理会社が定期的にバックアップを取っている場合は、最新のバックアップを受け取れるかどうかも聞いておきます。移行の作業中に何かあっても、元の状態に戻せるようにするためです。
何をどのくらいの頻度で保存しておけばいいかなど、バックアップの考え方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
5. メールアドレスの使い方
見落としやすいのが、メールアドレスです。
「info@〇〇.co.jp」のように、ホームページと同じドメインのメールアドレスを使っている場合、サーバーやドメインを移すタイミングでメールが届かなくなることがあります。
誰が、どのアドレスを、どの端末やソフトで使っているかを一覧にしておくと、移行後の設定がスムーズです。取引先とのやりとりに使っているアドレスがある場合は、特に慎重に進める必要があります。
6. 問い合わせフォームや外部サービスとの連携
ホームページが、ほかのサービスとつながっていることもあります。
- 問い合わせフォームの送信先メールアドレス
- 予約システムやネットショップとの連携
- 有料のテーマやプラグインのライセンス(利用権)
- Googleアナリティクスなどのアカウント
有料テーマやプラグインのライセンスが、管理会社のアカウントで購入されていることもあります。その場合、移行後に更新が受けられなくなることがあるため、誰のアカウントで契約しているかを確認しておきます。
管理会社を変更する流れ
確認するものが分かったら、実際の変更の流れを見ていきます。状況によって順番が前後することはありますが、おおむね次のように進みます。
1. 今の状況と変えたい理由を整理する
まずは、今のホームページの状況と、管理会社を変えたい理由を整理します。
「対応のスピードを上げたい」「自社でも更新できるようにしたい」「保守の内容をはっきりさせたい」など、変更の目的によって、次の管理会社に依頼する内容が変わります。
2. 契約内容と情報を確認する
前の章で紹介した、契約内容・名義・ログイン情報・データ・メール・外部サービスを確認します。
この時点で、すべてがそろっている必要はありません。「分かるもの」と「分からないもの」を分けておくだけでも、次の相談が進めやすくなります。
3. 新しい管理会社に相談する
新しい管理会社の候補に、今の状況を伝えて相談します。
ホームページのURL、使っている仕組み(WordPressなど)、分かっている契約情報、変えたい理由を伝えると、引き継げる範囲や作業内容、費用の見通しを出してもらいやすくなります。
ログイン情報が分からない、契約内容がはっきりしないといった場合でも、その旨をそのまま伝えて大丈夫です。どこから確認すればいいかも含めて相談できます。
他社が作ったホームページを引き継ぐとき、依頼前に確認したいことはこちらの記事でも紹介しています。
4. 今の管理会社に解約と引き継ぎを伝える
新しい管理会社が決まってから、今の管理会社に解約と引き継ぎの連絡をします。
このとき、「解約したい」とだけ伝えるのではなく、引き継ぎに必要なものを具体的に依頼すると、やりとりの往復が少なくなります。
- 各種ログイン情報(管理者権限のもの)
- 最新のバックアップデータ
- サーバー・ドメインの名義変更や移管への協力
- 解約日と、それまでの対応範囲
連絡や依頼の内容は、電話だけで済ませず、メールなど記録に残る形で送っておくと、後から「言った・言わない」になるのを防げます。
5. データ・サーバー・ドメインを移す
新しい管理会社が、ホームページのデータを受け取り、必要に応じてサーバーやドメインを移します。
サーバーを移す場合は、新しいサーバーにホームページを用意して表示を確認してから、ドメインの向き先を切り替えます。切り替えが反映されるまでには、数時間から数日かかることがあります。
ドメインを別の会社へ移す手続き(移管)には、今の管理会社や登録先の会社の協力が必要になり、完了まで数日から1週間ほどかかることもあります。
6. 表示・メール・フォームを確認してから解約する
移行が終わったら、ホームページが正しく表示されるか、メールが送受信できるか、問い合わせフォームが届くかを確認します。
問題がないことを確かめてから、今の管理会社やサーバーの契約を解約します。新旧の契約が少し重なる期間をつくっておくと、何かあったときに元に戻せるので安心です。
管理会社を変更するときの注意点
管理会社の変更は、順番を間違えなければ大きなトラブルにはなりにくいものです。ただ、いくつか気をつけておきたい点があります。
次の依頼先が決まる前に解約しない
今の管理会社への不満が大きいと、先に解約を伝えたくなるかもしれません。
ただ、サーバーやドメインを管理会社が契約している場合、解約と同時にホームページやメールが使えなくなることがあります。解約の連絡は、次の依頼先が決まり、引き継ぎの段取りが見えてから行うのが安全です。
サーバーやドメインは移さなくてもいい場合がある
管理会社を変えるからといって、必ずしもサーバーやドメインまで移す必要はありません。
サーバーやドメインが自社名義で問題なく使えているなら、そのまま残して、保守や更新の担当だけを新しい会社に切り替える方法もあります。移すものが少ないほど、作業の手間やトラブルのリスクは小さくなります。
WordPressが古いままの場合は、先に状態を確認する
WordPressやプラグインが長いあいだ更新されていない場合、移行の作業をきっかけに表示が崩れたり、一部の機能が動かなくなったりすることがあります。
いきなり移すのではなく、新しい管理会社に今の状態を確認してもらい、必要な更新や修正の順番を決めてから進めます。
独自のシステムで作られている場合は確認が必要
ホームページが、制作会社独自のCMS(更新の仕組み)やプログラムで作られていることもあります。
この場合、そのシステムを他社へ持ち出せないことがあり、管理会社を変えるにはホームページを作り直す必要が出てくることもあります。WordPressのように広く使われている仕組みかどうかは、早めに確認しておきたいポイントです。
自社で把握しておく情報を決めておく
管理会社の変更が大変になる理由の多くは、契約やログイン情報を、すべて管理会社任せにしていたことです。
新しい管理会社に切り替えるタイミングで、サーバー・ドメインの契約名義、管理者のログイン情報、契約内容を、自社でも把握できる状態にしておくと、今後また見直しが必要になったときも慌てずに済みます。
新しい管理会社に相談するときに確認したいこと
次の管理会社を選ぶときは、費用だけで比べるのではなく、次のような点も確認しておくと、変更後のミスマッチを減らせます。
- どこまでの作業を担当してくれるのか(更新・保守・トラブル対応など)
- 依頼したときの連絡方法と、対応までの目安
- 毎月の費用に何が含まれているのか
- サーバーやドメインを自社名義で契約できるか
- ログイン情報を自社にも共有してもらえるか
また、すべてを外部に任せるのではなく、日々の更新は自社で行い、専門的な作業だけを依頼するという分け方もあります。どこまでを自社で行うかは、こちらの記事も参考にしてみてください。
KENZO724.が大切にしていること
KENZO724.では、他社が制作・管理しているホームページの引き継ぎについてもご相談をお受けしています。
引き継ぎの際は、いきなり作業を始めるのではなく、まず今の契約やサーバー・ドメイン、WordPressの状態を確認し、何を移す必要があるのかを整理するところから進めます。
また、ログイン情報や契約の状況は、お客様自身でも把握できる状態にしておくことを大切にしています。管理を任せていただく場合でも、ホームページはお客様のものだと考えているためです。
よくある質問
- 管理会社を変えると、ホームページは見られなくなりますか?
- 順番どおりに進めれば、ホームページを止めずに切り替えられることがほとんどです。ただし、サーバーを移す場合は、切り替えが反映されるまでの数時間〜数日、新旧どちらかのサーバーが表示されることがあります。メールは特に影響が出やすいため、切り替えの日時は事前に決めて、社内にも伝えておくのがおすすめです。
- 今の管理会社に、変更することを伝えにくいのですが…
- 変更の理由を細かく説明する必要は必ずしもありません。契約の条件に沿って解約の意思を伝え、引き継ぎに必要なもの(ログイン情報やバックアップなど)を具体的にお願いすれば問題ありません。やりとりはメールなど記録に残る形がおすすめです。
- ログイン情報を教えてもらえない場合はどうすればいいですか?
- まずは、サーバーやドメインの契約名義を確認します。自社名義であれば、サーバー会社やドメイン会社の手続きで、自社から情報を確認できる場合があります。管理会社名義の場合は、契約内容を確認したうえで、移管への協力をお願いすることになります。
- 管理会社の変更には、どれくらいの期間がかかりますか?
- 状況によって異なりますが、相談から切り替え完了まで、数週間〜1〜2か月ほどを目安に考えておくとよいでしょう。解約の予告期間や、ドメインの移管にかかる日数によって長くなることがあります。
まとめ
ホームページの管理会社は、途中で変更できます。
大切なのは、解約を伝える前に、契約内容・サーバーとドメインの名義・ログイン情報・データ・メール・外部サービスの状況を確認しておくことです。そのうえで、新しい依頼先を決めてから、引き継ぎと解約を進めます。
すべての情報がそろっていなくても、変更の相談はできます。契約書や請求書を手元に集め、「分かること」と「分からないこと」を分けておくだけでも、話は進めやすくなります。
管理会社の変更・引き継ぎのご相談を承ります
「今の管理会社から移したいけれど、何が必要か分からない」という段階でも大丈夫です。今の契約やサーバー・ドメインの状況を一緒に確認し、引き継ぎの進め方を整理するところからお手伝いします。






